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山小屋でのマナー

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山小屋とはどんな場所?

山小屋とは、登山客が登山のときに泊まる宿泊施設であり、大自然の中に建っていますので、ホテルや旅館と比較すると簡素な作りでサービスも必要最低限となっています。
ときには不便に感じることもありますが、それは立地条件や環境保全の意味もありますので理解しておくことが大切です。
また、先にデメリットを把握しておけば、事前準備や工夫次第でフォローできることも多々あります。

例えば、山小屋では基本的に現金対応のみとなっており、クレジットカードなどは利用できないことが多いため、現金を用意しておく必要があります。
クレジットカード決済や電子マネーなど、普段キャッシュレスに慣れている人は要注意です。

山小屋で提供される食事の材料は、ヘリコプターでの空輸や人力で背負って運搬されてきたものです。
そのため食材とそのために尽力した方々への感謝の気持ちを忘れずに、また登山のための貴重なエネルギー源となりますので残さずに最後まで綺麗に食べるようにしましょう。
料理の提供方法は、バイキング形式やワンプレート、セルフなど山小屋ごとに異なります。

また、水が豊富な環境なら無料で提供されますが、水が貴重な環境の場合は有料であるケースも考えられます。
水の利用に関するルールを到着後に確認しておくと安心です。

山小屋の使い方とマナー

山小屋に着いたらまず宿泊者名簿に名前を書いて、宿泊料金を払うのですが、現金払いのみ対応していることが多いです。
受付時に食事についての案内と、施設の利用方法の説明を受けますので気になることはここで聞いておきましょう。
宿泊する部屋のタイプは山小屋によって様々ですが、男女別の大部屋や2段ベッド、相部屋が一般的です。
ホテルの1室にいるときと同じように騒いだり大声で話すことはマナー違反ですし、登山のために早めに寝ている人がいることを理解しておきましょう。

山小屋にかぎらず、山の中で出たゴミは原則持ち帰りとなります。
ゴミ箱がないところも多いため、密閉できるビニール袋など持参しましょう。
トイレの利用方法も施設によって違いますので、ペーパーをそのまま流せるのか、あるいはゴミ箱を利用するのかも確認が必要です。

山小屋を利用するときのポイント

山小屋によっては、美しい夕焼けや星がきらめく星空、朝日が登る朝焼けの空など、せっかく来たなら見ておきたい景色がたくさんあります。
見に行く際にはかなり冷えますので、防寒対策を忘れないようにしてください。

また、山小屋の消灯時間は夜の8~9時ごろが一般的なので、山小屋によっては消灯時間以降は電気が消えて真っ暗になります。
暗くなってから慌てることのないように、ヘッドライトを用意しておきましょう。
星空を見に出掛けたり、トイレに行くときにも重宝します。